5月の親善大会が中止となり、2ヶ月ぶりの公式戦となった、神奈川連盟理事長杯！去年、優勝したこの大会を、3年生にとっての区切りと設定、それだけに1ヶ月間、ここにターゲットを絞って、練習してきた！7時前に球場入りという気合いの入り方が選手達にもきっと伝わったはず！1回戦は平塚リトルと対戦！
先攻を取った港北は、仁・宗の2ベース、大成のタイムリー、陸央の投手強襲のゴロを挟んで、啓吾・健士朗の連続2ベースであっという間に4点を先制！その勢いは守りにも良いリズムを与え、エラーのランナーは出すものの、気にする事なくアウトを積み重ね、危なげなく課題の初回を無失点に抑える！特にライト健士朗のカバーが良く、悪送球での進塁を許さなかったのが大きかった！
2回にも、第一打席は痛烈なサードライナーに終わった逸平がレフトへヒット、仁も続くと、宗がセンターへタイムリーで1点追加。その裏の守りでは、啓吾がレフトゴロを記録、祐奈が投前小フライを落ち着いてワンバウンドで処理するなど、思い切りの良い守備と堅実な守備がうまく絡み合って無失点。完全な港北ペースに持ち込んだ！3回には成長著しい翼が右中間へ2ベースを放つと、その後の走塁でも、二塁、三塁と連続で陥れる！練習でやってきた通りの、すばらしい走塁を見せてくれた！ダメ押し点の欲しい港北は、1番から始まった4回、再び猛攻を見せる。逸平のヒットと仁の2ベースに悪送球が絡みまず1点！宗が目の覚めるような当たりを左中間に放ち、さらに1点。そして大成のセンター前ヒット、宗が好走塁を見せ、この回3点目。効率の良い攻めでダメ押し点を奪った！その裏の守り、公式戦デビューとなる皓がファースト守備に入り、内外野からの送球を落ち着いて処理。無失点で切り抜けると、その裏には再び猛攻開始！代打・亮輔が俊足を活かした内野安打で出塁すると、逸平のヒット、皓の初安打でチャンスを広げる！このチャンスに宗・大成・陸央（このヒットは技あり！）がたたみかけ、とどめは啓吾の痛烈な当たりがライト線を破る！そして代打・哲平！惜しくもショートゴロでアウトになってしまうが、連盟の公式戦、緊張感を感じてもらえただろうか？その裏には、ピッチャーへの当たり、落ち着いてアウトを奪った！次の回には、代打・凱が公式戦デビュー。投ゴロに倒れたが、1塁への全力疾走を見せてくれた。守備のみの出場となってしまったが、公平、結人もカバーリングの動きをしっかりするなど、成長が見えてきている。ケガで出られなかった光も含め、次のジュニアは当然、1,2年のがんばり次第。もちろん今でもがんばっているとは思うが、更に上を目指して頑張ってほしい！
結局試合は14-0の快勝で2回戦進出！！

2回戦は、湘南大会での敗戦が記憶に新しい、緑東リトル！とにかく強い気持ちで臨む事、それだけを伝え試合開始！
得意の先攻を取った港北、1死から逸平が出塁、悪送球が絡んで2塁に達すると、3番宗がセンター前へ！センターが後逸する間に逸平が生還し、まず1点先制！失策をきっかけにしたこの1点は本当に大きい！
その裏の守り、先頭打者にレフト前で出塁を許すが、2番をショート陸央の好守で打ち取り、怖い3番打者を迎える！引き気味に守った逸平へのゴロ、二塁封殺かと思われたが、間一髪セーフ…ピンチを迎える。が、後続を逸平、陸央の好守で仕留め、まずは0点で抑える上々の立ち上がり！
2回、先頭の陸央がセンター前で出塁、悪送球も絡み2塁に達する！無死2塁、確実に1点を取れる形にしたかったが、健士朗のショートゴロ、1塁への送球間に三塁を窺う構えは見せるものの、ここは自重…、続く亮輔に期待がかかる！亮輔は期待に応えセカンド右を抜くセンター前ヒット！躊躇せず本塁突入の陸央が巧みなスライディングで生還！2点目を奪う！その隙に亮輔も判断よく、2塁を陥れる！ナイスランだ！！結局、この回は後続が倒れ、得点にはならなかったが、こういった試合では、ひとつ先の塁を狙うその姿勢が、相手守備にプレッシャーとなって大事なところで表れるものだ！
その裏、先頭打者にセンター前で出塁を許すと、1死から失策で1,2塁のピンチを招いてしまい、ここで打順はトップへ…。痛烈なライナーが1塁頭上を襲う！ファースト仁がジャンプ一番！この打球をなんとかグラブに収める！好捕はもちろんだが、なによりポジショニングがすばらしかった！ライン際を抜かせない為、ベース後方ライン寄りに自分の考えで動いた、隠れたファインプレーだった！
攻撃のリズムは守りから！先頭の仁がセンター前で出塁すると、1死後、宗のヒットで1,2塁！さあ追加点…だが、さすがに落ち着いている緑東の守備、大成のピッチャーライナーを好捕、陸央のライトヒット性の当たりも思い切り良く前進、ダイレクトキャッチされ、無得点に終わる…。ここで怖いのは、守備からリズムをつかむのは、当然相手も同じ事。やはり、反撃に転じてきた！
先頭の2番打者がレフト前で出塁すると、続く3番、右中間をあっと言う間に破る、鋭い打球の2塁打！ピンチを迎え、4番のファーストゴロ。ファーストアウト優先を確認してはいたものの、やはり走者が気になったか、ファンブルしてしまい、1点を失い、更にオールセーフ…。それでも、まだリードしているのは港北。内野陣を集め、ひと呼吸いれるが、続く5番打者の内野ゴロで3塁ランナーが生還、同点とされる。2死となって迎えた7番打者の三塁ゴロ、落ち着いて捕球するものの、やはりプレッシャーは相当なものだったのだろう。練習でもほとんど見る事のない、痛恨の悪送球でついに勝ち越しを許してしまう…。
4回、なんとかもう一度流れを取り戻したい港北の攻撃だったが、あっさりと2アウト…。いつもの対戦ではここでずるずる行ってしまうのだが…。そこで流れを変えてくれたのは翼！右中間をゴロで破る2ベース！あきらめムードが少し出かかった港北に再び勢いをつけた！本当に大きな大きなヒットだった！そして啓吾が続く！痛烈な打球が三塁足下を破り、チャンスを広げる！9番に置いた啓吾、期待通りの仕事をこなしてくれた！打順はトップに帰り、仁。期待を一身に背負うが、それをものともせず、セカンド、ベース寄りを破るタイムリーヒット！翼が生還！同点に追いつく！続く逸平の打球は平凡なセカンドゴロと思われたが、走者仁と重なったか、大きく弾く！その間に仁が生還！再びリードを奪う！勢いに乗る港北は3番宗のレフトへのヒットで1点を加えると、続く大成。自らのエラーで与えたリードを、仲間が取り返してくれた！ここで打たなきゃどこで打つ！とばかりに、センター前へ弾き返す！ミスをする事は仕方がない。大事なのはその後だ！と練習に取り組んでいる通り、大きな仕事をやってのけてくれた！今度こそ、流れを完全に自分たちのものにするために、次の守りはきっちりいきたいところ。その期待に応え、痛打を喰らった3番をセカンド逸平の絶妙のポジショニングでアウトにするなど、再逆転の後、大事な守りを0点で切り抜ける！
追加点の欲しい最終回、先頭の仁がセンター前で出塁するが、後続倒れ、2死となる。ここでもう一度4番大成が粘りを見せる！センター前で得点への執念を見せると、ここでキャプテン陸央！巧みな打球コントロールでセンター前に運び仁が生還、ダメ押しとも言える、大きな1点を奪う！さらに健士朗の内野ゴロの間に大成が生還、そして陸央までもが相手守備の一瞬のスキをついて、ホームへ巧みなスライディングで生還！決定的な3点を奪った港北、最終回の守りを危なげなく乗り切り、準決勝進出！！ナイスゲーム！！

準決勝の相手は、なんと今期初対戦となる、横浜青葉リトル。陸央のジャンケン3連勝により、またも先攻の港北！初回、先頭の仁がいきなりの2ベースで出塁すると、3番宗の左中間へのヒットであっという間の先制劇！さらに大成・陸央のヒットなどで、もう1点を追加する！まさに前の試合の勢いを持ち込んだ初回の攻撃だった！
しかし、その裏すぐさま反撃に合う。1死1,2塁のピンチを迎えると、5番打者の当たりはレフト前へ。ティーボール独特の高く跳ねる打球が頭上を越えてしまい、2者生還を許し、試合は振出しへ…。
この日の港北打線は本当に好調！自らの失策で同点にしてしまった健士朗が意地のヒットで出塁！続く亮輔の内野ゴロ、2塁への送球がわずかに高く逸れ、1,2塁の絶好のチャンス！期待の啓吾はセンターへの大飛球に倒れるが、トップに返って仁。ライト前ヒットでチャンスを広げ、副キャプテン逸平に繋ぐ！満塁のチャンスに、思い切って振り抜いた逸平の打球は右中間へ！タイムリーヒットとなって、再び勝ち越し！さらに宗のヒットでもう1点を奪い、リードは初回と同じ2点に！
今度は初回と同じ事はしない！と、健士朗がレフト線への打球に判断よく前進、ダイレクトキャッチ！ライト大成も、相手打者の構えを見たすばらしいポジションングでアウトを取るなど、0点に抑える。
しっかり守りからリズムを作った港北、続いての攻撃では陸央のヒットを皮切りに、翼、亮輔のヒットで1点を追加！！続く守りでは、宗→逸平→仁と本当にジュニア？と聞きたくなるような見事な併殺を完成させ0点に抑えると、完全に主導権を握った港北。4回には仁・宗の2ベースで1点、大成のヒットでチャンスを広げると、打撃絶好調の翼が右中間を破る2ベース！さらに1点！そして健士朗が今度は左中間をまっぷたつ！リードは6点に！
その裏、相手打線の反撃、2長打にミスも絡み2点を失う。反撃ムードを許した後の攻撃、もう一度突き放したいところ。先頭の啓吾がレフト前で出塁し、1死後、2番逸平。セカンド頭上を越すヒットでチャンスを広げると、3番宗はサード強襲のヒットで1点追加！2死2,3塁となって陸央、センター前への2点タイムリー！3点を奪い、またも勢いをこちらに引き寄せる！
そのリードを奪っても、以前衰えない相手打線の勢い…。この裏も、強襲安打、2ベースのチャンスにきっちりセンターへのヒットで2点を返される。粘り強く攻められ、点差に対し余裕を欠いた守備になってしまった。ここでセンター前ヒットで本塁突入の走者を、啓吾からのバックホームを祐奈が受け、本塁タッチアウト！なんとか流れを断ち切った！
5点のリードで迎えた、最終回の守り。先頭打者に出塁を許すが、後続を断ち、ゲームセット！特に健士朗が魅せた！ライン際、すれすれに落ちるかという打球に思い切り良く飛び込みナイスキャッチ！！めちゃくちゃ格好良かったぞ！決勝進出を見事にもぎとった！！

戦評作成中！今暫くお待ちください　m(_ _)m